院長のひとりごと

ブログを始めたころは青年(?)気づけば中年歯科医師…。 仕事、趣味、グルメ、何でもありのブログです。

むし歯

乳歯の成長と虫歯予防 その3

3歳以降はおやつが虫歯の原因 3歳以降はおやつが原因でむし歯をつくりやすいです
おやつは時間・回数を決めましょう
特に粘着力があり甘味の多いもの(キャラメル、チョコレート等)は気をつけましょう

『特定保健用食品』 『歯に信頼マーク』


これらのマークがついている食品はむし歯になりにくい食品の目安です

 『ノンシュガー』 『シュガーレス』とは

ノンシュガー砂糖は含まれていませんがブドウ糖、水飴など細菌が酸を発生させる成分が含まれています

シュガーレス砂糖、ブドウ糖は含まれていません、 その代わり代用甘味料が入っています
この食品は菌がほとんど酸を発生しません

乳歯の成長と虫歯予防 その2

2歳頃までは飲み物が虫歯の原因
2歳頃はむし歯が本格的にできる時期になります
この時期の主なむし歯の原因は飲み物です
乳酸飲料、スポーツ飲料、ジュースなど甘い飲み物は要注意
甘い物を飲ませていると美味しさを忘れられなくなります
そして甘い物を常用するようになってしまいます

�@水・お茶牛乳などより市販のジュースをよくあげる
�A市販のお菓子や清涼飲料水をよくあげる
�B柔らかいもの、柔らかくしてあげる
�Cおやつを寝る前でも欲しがればあげる
�Dファーストフードを良く食べる
この5項目に思い当たることがあれば改善しましょう
そしてむし歯予防に心がけてあげましょう

つづく

乳歯の成長とむし歯予防 その1

ここがむし歯になりやすい
�@1~2歳とくに歯と歯ぐきの境目
�A2~3歳奥歯の噛み合わせの溝
�B4歳前後奥歯の歯と歯の間
最近は仕上げ磨きが浸透しているので�@�Aは減ってきているように思います
そのかわり�Bがむし歯になっている子供達が目立ちます
ここがむし歯にならないようにする為には糸ようじの仕上げ磨きが大切です
それと上の前歯の間も糸ようじ頑張りましょう







つづく

こどものむし歯予防 最終回

6歳~12歳のむし歯予防
永久歯が完全にそろう12歳前後も、むし歯菌に感染しやすい時期です
こどものむし歯予防 その1で述べたように3回ある、むし歯菌が侵入しやすい時期の3回目です この時期にむし歯菌から歯を守ることができれば、大人になってからもずっときれいな歯でいられる可能性がグンとアップすることになります

対策
基本的なケアの方法は、3~6歳と同じです。1日2回、フッ素入りの歯磨き剤をつけ<て歯磨きをします(お昼は学校で歯磨きできるなら1日3回になります)
それと必要に応じて歯科医院で予防処置を受けましょう
磨き残しをチェックして歯ブラシの苦手な場所を見つけ、汚れをとれるように練習しましょう

小学校に通うようになると、親の目が届きにくくなります。
隠れて甘いものを食べているかもしれません。(そんな記憶が・・・。)
隠れて甘いものを食べたことを頭からダメって否定するのは逆効果になりかねません。ですから、普段から『食べたら磨くを習慣づけましょう

こどものむし歯予防 その4

3歳~6歳のむし歯予防
3~6歳といえば、自分で色々できるようになり、何でもやってみたがる時期です
歯磨きだって『自分でできると自己主張したりします。
しかし、きちんと磨けているとは限りません。お子さんの『自分でできる』と言う意欲はほめてあげた上で必ず仕上げ磨きをしてあげてください

対策
どの年齢でも、むし歯予防の基本は歯磨きです。
むし歯菌に感染していなくても、1日2回、フッ素入りの歯磨き剤をつけてブラッシングしてください
歯科医院でむし歯にかかりやすいリスクを調べることができます
そのリスクに応じて予防処置をしてもらうと良いでしょう
歯垢染色液で汚れを染めたあと歯の汚れを丁寧に取っていきます
その後、フッ素を塗布して歯を強くしていきます

この時期では、ガムも噛めるようになっていますので1日3回キシリトールガムを噛む習慣をつけましょう
ガムが噛めないお子さんはキシリトールのタブレットをなめましょう
つづく

こどものむしば予防 その3

1.5歳~3歳のむし歯予防
乳歯の奥歯が生えそろう、この時期はこどものむし歯予防 その1で述べたように、お子さんのお口の中へむし歯菌が侵入しやすい時期です
この時期にむし歯菌の侵入を防ぐことが出来たら、むし歯から生涯に渡って防ぐことができる可能性がでてきます
むし歯予防にとって、とても大切な時期です

対策
甘い飲食物を食べる機会が増えてきますが、なるべく食べる量を減らしましょう(甘いお菓子、ジュース類はまだ知らない方がよいのですが・・・)
1日1回(できれば寝る前)は歯ブラシをしましょう(とにかく習慣化) それと、こどもが自分で磨こうという意欲を大切にしてあげましょう
2.5歳頃からの仕上げ磨きは歯と歯の隙間の汚れをとるために糸ようじも必要になってくる時期です。
規則正しい食習慣を身につけましょう
ダラダラ食べることはむし歯の原因になります
キシリトールの摂取の習慣づけとフッ素塗布でむし歯になりにくいお口をつくっていきましょう つづく

こどものむし歯予防 その2

0~1.5歳のむし歯予防
むし歯菌は、歯が生えていない赤ちゃんのお口の中にはいません。
しかし、むし歯菌は歯が生えはじめると、ツバなどを介して赤ちゃんにうつってしまいます
と言うことで、赤ちゃんに歯が生えてくる前に、周りの人(お母さん、お父さんなど)がむし歯予防をして、なるべく感染させないような環境を作ること大切です
つまり周りの人のお口の中のむし歯菌の数を減らすことが赤ちゃんのむし歯予防につながります

対策
周りの人はかかりつけの歯医者さんでむし歯のチェックと歯ブラシの練習をしましょう
フッ素、キシリトール入り歯磨き剤、キシリトール製品(ガム、タブレット)の摂取なども効果的です

赤ちゃんは歯が生えはじめたら仕上げ磨きをしてあげなくてはいけません
スタート地点から『歯磨き嫌い』にしないように注意しましょう
赤ちゃんのときから親が体、顔、口などを触ってスキンシップをするようにしていると『歯磨き嫌い』になりにくくなります
それと『歯磨きするぞっって鼻息荒くいきなり歯ブラシを口に入れられたら、誰でも、怖いし痛いから歯磨きが嫌いになってしまいます
仕上げ磨きをする前に深呼吸して赤ちゃんとスキンシップをして2人ともリラックスしてから仕上げ磨きをしてあげましょう つづく

こどものむし歯予防 その1

日本でも、むし歯の予防は進んできました
今の12歳のこどものむし歯の平均本数は2.4本です。
しかし、中学生の85%の生徒にむし歯経験があるという状況は、以前とさほど変わっていません・・・
就学前のお子さんだと、むし歯になったことのないこどもの割合も徐々に増えています
お母さんのむし歯予防の意識向上のたまものだと思います

最近の研究で、むし歯菌(ミュータンス菌)に感染しやすい時期が3度あることが分かりました

1.5歳~3歳
乳歯の奥歯が生えそろう時期
5.5歳~7歳
6歳臼歯が生える時期
11.5歳~13歳
永久歯が生えそろう時期

この時期にむし歯菌の侵入を防ぐことができれば、むし歯になりにくいお口がつくれるのです

つづく

むし歯ってなーに? その2

その1の続きです
これからドンドンむし歯がすすんでいきますC2むし歯が象牙質まで進んでいる状態です。
C2ではむし歯がまだ歯髄にまでは達していませんが冷たいもや甘いものでしみるようになります。
むし歯の部分を削って詰め物をします。詰め物の種類としては、白い材料を詰めて光で固めるタイプ(コンポジットレジン)や型をとって金属で詰め物をするタイプ(インレー)などがあります。

C3歯髄まで虫歯が進んでいる状態です。


C3では神経が生きている状態を歯髄炎(しずいえん)といい、神経が死んでしまっている状態を根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)といいます。
歯髄炎は、いわゆる「むし歯で歯が痛~い」

根尖性歯周炎は歯髄炎から慢性的に移行していき、歯の痛みはなくなります。急性化すると何もしないでも強烈な痛みがあります
治療は、神経があった部屋の掃除をします。根の治療が終わるのに数回かかります。その後、金属や樹脂(レジン)で土台を作り、かぶせ(銀歯など)を作っていきます。

C4歯の頭が壊れて根っこだけになった状態です。根っこの先も病気になっています。

ここまで放置してしまうと抜歯になってしまうことが多いです。根っこの治療をして上にかぶせをを作ろうとしても、土台を根っこの中の壁だけ支えるため根っこが割れやすくなることがあります。

とにかく早目の治療をおすすめします。
ちょっとわかりにくかったですか?すみません・・・

その2なのに最終回

むし歯ってなーに?その1

今日はむし歯について説明しますネ
むし歯って嫌ですよね~。検診でC1とかC2なんて言われて「ゲッって思われた経験があるんじゃないですか??耳慣れていてもC1とかC2って何?どういうことっ???って感じではないですか?
歯にはエナメル質、象牙質、セメント質、歯髄(神経)があります

どこまで、むし歯が進んでいるかでC1とかC2と言うように分類されています
C1むし歯がエナメル質に限局している場合です。

C1エナメル質にとどまっているので、痛みはありません。

この段階では、歯を削らずにフッ素入りの歯磨き粉などを使って丁寧に磨くことでエナメル質がフッ素を取り込んで硬くなります。溶け始めてしまった部分を修復することを期待します。
これがテレビのCMなどで耳にする再石灰化です

C2に近いC1では、歯を削る場合もあります
つづく
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